小柄な方がオーダースーツを作るなら?仕立てるときのポイントとは
小柄な方は、洋服を選ぶのに苦労している方が多いのではないでしょうか。既製品は、平均的な体形に合わせて作られているので、小柄な人が既製品を着用すると、袖や裾が長くて不格好になってしまったり、肩の部分がだぶついてしまったりしやすくなります。今回は、小柄な方がオーダースーツを作るときのポイントについてご紹介します。
小柄な方用の既製品スーツは少ない
小柄な方用のスーツはあまり売られていません。なぜなのか詳しく解説します。
既製品は平均体型に合わせているから
小柄な方向けの既製品スーツは、なぜあまり売られていないのでしょうか。既製品のスーツは、平均体型の方向けに作られているものが大半です。多くの人が着られるサイズの商品を売ることで売り上げが上がりやすいようになっているため、平均から外れているサイズの商品は販売数が少なくなっています。
小柄な方用のサイズはあまり売られていないから
既製品の小柄な方用のサイズのスーツはあまり売られていないのが現状です。Mサイズ、Lサイズのスーツを販売すれば、たいていの人が着ることができるので、少しサイズが合わなければ裾や袖のお直しをすれば着ることができます。
しかしSSサイズのスーツはそもそも着られる人が少ない、お直しできる部分が少ないので着られる人が少ないため、既製品をたくさん売りたいメーカーや販売店から見ると、魅力があまりないといえます。
小柄な方がオーダースーツを作ったほうがよい理由
小柄な人のスーツ探しは大変です。では、オーダースーツを作るのはどうでしょうか?オーダースーツを作った方がよい理由について詳しく解説します。
既製品は着こなしにくいから
小柄な方が既製品のスーツからぴったりくるものを探すのは大変です。まず、SSなどの小柄な方向けのサイズのスーツの流通が少ないので、多くの選択肢から選べないのが理由のひとつです。数少ない選択肢から、さらに自分に似合うものを探さなければいけないので、ぴったりくるスーツを見つけるのは、なかなか時間がかかります。
お直しするとシルエットが崩れてしまうから
既製品のスーツでも、多くの人がお直しをしています。しかし、お直しをして既製品をある程度着こなせるのは、平均体型からあまり離れていない方です。小柄な方が平均体型サイズの既製品スーツを無理やりお直しして着ると、スーツのシルエットが崩れてしまう場合があります。
スラックスの裾の形はテーパード、スリムといったように、商品ごとに異なるシルエットをしています。しかし、たとえば10cm裾を切ってしまうと、そのシルエット部分も切ることになってしまい、なんだかストレートっぽい仕上がりになってしまうでしょう。
また、膝の位置が大きくことなるため、お直ししてもなんだかしっくりこない、やぼったい印象になってしまいます。
お直しで修正できない部分があるから
スーツのパンツは、小柄な方が大きめなサイズを無理やり履いていると、股上の部分が深くなってしまうというデメリットがあります。股上が深いと何だか腰パンしているように見え、バランスが悪く見えます。
股上の深さは、お直しするのが難しかったり、布地の関係で無理だったりすることが多く、裾の長さは直せても股上の長さが修正できないので、既製品のスーツを無理やり着るよりオーダースーツを作るのがおすすめです。
小柄な方がオーダースーツを仕立てるときのポイント
小柄な方に似合うオーダースーツはどんなものでしょうか?オーダーのポイントについて詳しく解説します。
縦長効果を狙う
小柄な方がスーツをオーダーする際は、縦のラインが協調できてスラッと縦長に見える効果があるものを選ぶのがポイントです。
・濃い色のスーツを選ぶ
スーツはさまざまなカラーがありますが、小柄な人には濃い色のスーツがおすすめ。明るいグレーは膨張色なので横に膨らんで見えて縦長効果が狙えません。ダークネイビーやダークグレーなどの濃い生地の色を選びましょう。
・無地か細めのストライプがおすすめ
スーツの柄は無地、または細めのストライプがおすすめです。無地の場合は、ネクタイに明るい色をチョイスするとよいでしょう。細めのストライプは縦長効果が期待できます。
アイテムにもこだわってみる
小柄な方は若く見られることが多く貫禄が出にくいので、ビジネスシーンでは小柄なところがマイナスになってしまう可能性があります。そのため、オーダースーツを作るとともに、オーダースーツに合った小物も新調するとよいでしょう。時計やネクタイ、靴などのアイテムのなかから、ひとつを豪華なもの高級なものにすると、グッと洗練された雰囲気に見えますよ。
まとめ
世の中にはたくさんの既製品のスーツが売られていますが、平均体型から外れた人のサイズのものはラインナップが少ないのが実情です。お直しをして着ればよいのではと思うかもしれませんが、平均体型のスーツを小柄な方用にするのにもお直しの限界があります。
また、たくさんお直しをすると結局トータルの金額が高額になってしまうこともあるでしょう。そのため、自分にぴったり合うオーダースーツを作ってしまうのがおすすめです。サイズが合っていないスーツを着ているとかっこよくない、仕事ができそうに見えない、だらしないなどのマイナスイメージを持たれてしまうかもしれません。
自分サイズのスーツを着こなすことで、仕事のときも洗練された雰囲気を出すことができ、自分に自信を持つことにもつながるでしょう。